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『とっても素敵な時代』



 
これは 六代目三遊亭圓生師匠が高座で語ってた噺です。

圓生師匠をご存知の方は師匠風にお読みください

『狸が化けた なんてぇ噺が御座いますが 

タヌキてぇものは どこかそそっかし所がありまして

こりゃ~ 本当にあった噺で この~ 明治のまだ始まりで御座いますが

汽車と言う物が 日本においおい え~敷かれるようになりまして


ある田舎で もちろん支線の事ですから 一日に何本も出る訳じゃあないが

時間の都合で 夜遅く 列車が このぅ 出る訳なんですが

っと ある晩 進行していくと 向こうから 汽車がこっちへ向かって来る訳なんです

ん~ 運転手は驚いた もちろん単線ですから そのまんま進めば ん~ 衝突をする

慌てて ブレ-キを踏んで汽車を止める するってぇと 向こうの汽車の姿が見えない

おかしいんで 引っ返してみて 聞いてみると 別に列車は出ないと言う



 
・・・・で翌晩になってまた来るてぇと そのところでまた汽車が向こうから来ると言う

二晩そういう事がありましたが 確かめてみたが その時分に向こうから列車の

くる筈がないと言う そこで三日目には構わずもう ぶつかってもいいから進めと言うわけで

やって来るてぇと 相も変わらず向こうから こう 汽車が走って来る 

構わず こう つぅ~と進んでいくと 何の手答えもない そのまんま次の駅に すっと着いたと言うわけで

翌朝になって調べて見ると おおきなタヌキが汽車に轢かれて死んでいた

あ~ こりゃ~ タヌキが汽車に化けたんだな と言う事になったそうです』



これは落語『紋次郎稲荷』の枕に使っていた噺です。

真偽の程は別にして 私はこの枕が大好きです。

素敵だと思いませんか?

タヌキが化けていた時代 いいですよね~

そんな時代に生まれて見たかったですよね~

でも・・・タヌキに聞いたら きっとタヌキはこういうでしょうね 

『いゃぁ~ いまの人間の方が よっぽど上手く化ける』

               BY おっさん

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